アニメ論文まとめちゃいました -第1回- アンチ・聖地巡礼アニメ : 『天体(そら)のメソッド』論(1)
どうもHikamiです。
さて予告してました「アニメ論文まとめちゃいました」いよいよスタートです!
結構論文の歯ごたえがあったぁ、、、、
今回は「アンチ・聖地巡礼アニメ:『天体(そら)のメソッド』論です。
皆さん、アニメが好きな方は聖地巡礼行かれた方もいらっしゃるのでは。
僕も今度アニメ『ゾンビランドサガ』が舞台になった佐賀県に行こうかなと友達と予定していますww
楽しみで仕方ないです。ドライブイン鳥で早く焼き鳥が食べたいなぁwww
ということで話が多少脱線しましたが、『天体のメソッド』見た方もいらっしゃるのでは?
今回はこちらのアニメに関する論文から、まとめて紹介していきたいなと思います。
まず、聖地巡礼はどこから始まったのか皆さんご存知ですか?
実は、かの有名作品『らき☆すた』から始まったのです。
そこから聖地巡礼の一定義として
『らき☆すた』モデル
作品を媒体とした交流を通じてファンと地域社会、制作会社と地域会社が相互理解を求め協働した、まちおこし活動
といったことが挙げられています。言えばアニメでまちおこししましょう的な感じですねw
『らき☆すた』モデルが登場して以降のアニメ聖地巡礼研究が、観光学的アプローチに寄りがちな現状を踏まえ、地域そのもの、そしてコンテンツそのものにウェイトを置いた分析を行う。
つまり、このモデルから「アニメのおかげで地域活性化してね?経済的にも潤ったでしょ?」って論文が沢山出てるけど、今回の論文では「いや、『天体のメソッド』見てみなよ、あれを見ればそんな単純なこと言ってねーぜ!」って論文です。
だから、タイトルに「アンチ」って言葉が入っているんです。まぁ今のところはそんな理解でいいかとww
んで、まだ見たことないよーって人もいると思うので、以下内容の概要を引用しました。少し長いですが、、ここだけ我慢してねwwwwwww
この作品の梗概は以下の通りである。
中学生の古宮乃々香は、父の転勤により七年ぶりに、幼少期を過ごした霧弥湖町に帰ってきた。町は七年前と大きく変わり、湖の上に巨大な円盤が浮かんでいた。乃々香が町を離れた後に飛来したそれは、未だ全容は謎に包まれたままながら、現在では町のシンボルとなり、霧弥湖町の新たな観光資源となっていた。荷解きをしていた乃々香は、突如家に上がり込んできた不思議な少女、ノエルと出逢う。彼女は乃々香のことを知っているようだが、乃々香は思い出すことができない。
新学期を迎え、土産物屋・しいはら本舗の娘、椎原こはるや、レストラン・のぞみ亭の娘、水坂柚季と打ち解けるが、周囲とのコミュニケーションを避ける孤高の少女、戸川汐音からは拒絶されてしまう。一方、柚季は何故か円盤を目の敵にしており、たった一人で円盤排斥運動をしていることが原因で、双子の兄の湊太とは犬猿の仲になっていた。汐音と仲良くなりたい、柚季と湊太に仲直りして欲しいと奮闘する乃々香だったが、なか
なかうまくいかない。
ある日、自分と亡き母しか知らないはずの思い出の歌を、ノエルが口ずさむのを耳にした乃々香は、ようやく七年前の出来事を思い出す。かつて五人は友達だったこと。五人で円盤を呼んだこと。乃々香が東京へ引っ越してしまうことを皆に説明できないまま霧弥湖町を離れ、数々の「約束」を反故にしてしまったこと。そして、その「約束」を七年間も忘れていたこと。
怒った柚季には拒絶され、汐音には見捨てられ、五人の関係は空中分解してしまう。バラバラになってしまった関係を修復し、また仲の良い五人に戻りたいと強く望む乃々香は、時にノエルの助けを借りながら奮闘する。しかし、実はノエルは、七年前に『皆がいつまでも仲良くいられますように』という願いに呼ばれてやってきた円盤そのものだったため、五人が元の関係に戻ることは、ノエルが消えることを意味していた。
その事実を知り、再びぎくしゃくする五人。願いを叶えなければノエルは消えない。しかし、五人の願いが叶うことがノエルの願いでもあった。ノエルのおかげで元の関係に戻れたのだから、今度はノエルの願いを叶えてやるべきだという湊太の考えに皆も同調し、笑顔でノエルと別れようと決意する。
って少し長いですが概略はつかめましたかね?w
そしてこの舞台に登場する「円盤」は北海道にある「洞爺湖(とうやこ)」がモデルになっているんです。
「日本のアニメ聖地88」にも選ばれているほど。
そしてこの洞爺湖。実は他のアニメにも登場することがあって、、、
例えば『銀魂』。ここでは主人公が持ってるあの木刀。
『ひだまりスケッチ』では修学旅行先にて
『咲-saki-』では架空の学校の回想シーンにて使用されています。
アニメのエンディングテロップにも「一般社団法人洞爺湖温泉観光協会」と「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ事業推進委員会」って書いてあるので、アニメ聖地巡礼による洞爺湖の地域活性化を狙ったのは間違いないみたいですね。
実際に開催された「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ」も実際にはコスプレ、痛車展示、アイドルステージ、声優トークイベントetc...みたいな感じだったそうです。←直接地域性は感じられないものだったそう、、、
これを論文中では「ロケーションとして消費されるのみならば、それは地域資源になりえない」との記述があります。
つまり、、、、
『銀魂』、『ひだまりスケッチ』、『咲-saki-』は「洞爺湖」を【由来】として使っているのであって、【舞台】として使ってないから地域資源になりえない。
だから、【舞台】として使用している『天体のメソッド』には、この聖地巡礼としての別の意味を見出すことができるということになります。
それが「アンチ」につながるのですが、、、、www
ということで今回はここまで!!!
簡単にまとめるつもりでしたが、、、まとまったでしょうかww
もちろん!論文の本題はこの先にありますwww
一回でまとめてみようかなと思ったんですけど、最初にしては論文の歯ごたえが強すぎた気がしますね!!
なので、次回持越しよ!!w許してね。
おそらく次回からは少し理論的な部分が出てくると思いますので、できるだけ簡単に説明できるように頑張ります!!!
では!また次回!!お楽しみに!!!!
画像引用
http://nobbyhobby.blog.fc2.com/blog-entry-13.html
http://beetle883.blog.fc2.com/blog-entry-145.html?sp
https://www.suruga-ya.jp/product/detail/608205367
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%9E%E7%88%BA%E6%B9%96
https://utaten.com/specialArticle/index/3070
引用論文
杉本圭吾 アンチ・聖地巡礼アニメ : 『天体(そら)のメソッド』論 層 : 映像と表現, 11: 108-128 北海道大学
https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/73534/1/soranomethod.pdf